この作品は2004年5月王子小劇場(東京都)にて劇場主催で行われた7団体合同の演劇祭「PREFIX」で上演されたものです。うち3団体は岸田國士の短編『紙風船』を原作そのままに上演(時間堂)、あるいは改訂上演し(国民デパリ)、作者の団体リュカ.は『紙風船』をモチーフとした「オリジナル」としてこの作品を発表しました。
当初は公演の企画的要因から『それいゆ ~岸田國士「紙風船」より~』というタイトルで上演しましたが、構成・人間関係・作品の主眼は『紙風船』と大きく異なるため「原作」の域を出ていると判断し、タイトルから『紙風船』を外し、副題に添えることで先達に敬意を表しました。また『紙風船』に出てくる台詞や固有名詞を劇中に引用したのも、同作品そして岸田國士氏への敬意からのものです。
上演記録
2004年5月4日(火)/5日(水) 王子小劇場
演劇・パフォーマンス総合イベント「PREFIX」にて上演
上演時間:約20分
脚本・演出 ――――― 渡邊 一功
男 ―――――――――――― 中田 顕史郎
女 ―――――――――――― こいけけいこ
※本作品上演にあたっての連絡先
lucas@lyka.net または watanabe@lyka.net
tel:090-6168-9595 (リュカ.渡邊一功)
【注記】 作中(※)印の台詞や語句は原案となった『紙風船』および岸田國士氏への敬意を表し、意図的に引用した箇所となります。