架空ストアでは、４月１５日正午より、電子書籍化した戯曲の取り扱いを開始いたします。
これは、公演終了と同時に埋もれてしまいがちな戯曲にスポットをあて、誰でも読みたい時に読める形態で残していく試みで、 新宿シアターミラクル支配人・星英一氏の全面協力によって、実現の運びとなりました。

私（架空ストア店主）が若いころに劇作を志していた関係で、 本来は「戯曲の電子図書館」として企画を温めていたものですが、 このたびの震災をきっかけとした義援金活動への対応や、 戯曲を劇作家の「作品」として見つめ直すには、やはり商品として扱う方が適当だろうとの判断もあり、 雑貨やアート作品を中心に扱っていた架空ストアで電子書籍化した戯曲を販売するという形で着地いたしました。 架空ストアとしては、非常に挑戦的な企画ということになります。

電子書籍というスタイルである以上、雑貨やアート作品とは、購入や配送方法に大きな違いがありますが、 作品登録の理念自体はこれまでの架空ストアのシステムを踏襲し、 作家が自分自身の手で作品を登録し、売上をリアルタイムで確認することが可能です。 また、作品を義援金対応として登録すれば、その売上げの全額が義援金として日本赤十字社へ送金されます。

この企画の根幹となるシステムを構築するため、３月下旬に星氏の呼びかけにより１０名の劇作家の皆様に戯曲をサンプルとしてご提供いただきました。 星氏ならびに劇作家の皆様には、あらためて深く御礼申し上げます。

おかげさまをもちまして、さまざまなスタイルの戯曲原稿に柔軟に対応できるシステムが出来つつありますが、 １５日の販売開始に向けて、より一層完成度を高めるためにも、さらに多くの方々に、実際に作品登録の作業を試していただいて、 問題点の洗い出しや、便利な機能の追加など、ご意見・ご要望を頂戴できればと考えています。

つきましては、作品登録作業のテストをして下さる方を、広く募集いたします。 取扱開始日が迫っているため、テスト期間は非常に短いのですが、自作原稿をお持ちの劇作家の方で、電子書籍としての取り扱いに興味がおありの方がいらっしゃいましたら、 以下の要項をご覧の上、ご検討をお願いいたします。 テスト期間中にお寄せいただいたご要望については、できる限り前向きに対応させていただく所存です。

また、テスト終了後には、本サイトでの正式な登録受付が開始される予定です。 テストサイトで登録作業を試していただき、原稿の修正などをあらかじめ済ませておくことで、 正式な登録がスムーズに行えると思いますので、お時間の都合がよろしければ、ぜひご検討下さい。

何卒よろしくお願いいたします。