ふたりぐらしのごはんの話「なす」
草群鶏
700円
購入可
500円(税込)
初めて作った短編集です(2020年に誤字脱字等を訂正しています)。
サイズ:文庫本
ページ数:92ページ
<収録作品>
1.「海を映すレンズ」
恋人を攫った波間を心の眼で覗き込む、一人の少女。濁った海は底が見えない。見るには“誰か”が底に行くしかない。鯖江文学賞応募作品。
2.「点描の森」
森に住む少女。彼女の記憶には欠陥がある。森に入り込んだ少年。彼の訪問には目的がある。森で出会った二人は、どんな末路を辿るのか?
3.「ミコト」
中学最後の夏休み。幼馴染を誘い花火大会に誘った彩夏は、近所にある神社で不思議な出逢いをする。夏を彩る恋愛短編。コバルト文庫短編小説賞応募作品「命の藍」改作。
4.「今日もまた、同じ砂模様だった」
山しかない田舎から、砂しかない田舎に引っ越した。見える景色は潔癖で、うごめく心は規則性を嫌う。内省的短編小説。
5.「ヤギひげ」
浪人中の主人公が予備校をサボって訪ねていた大きな橋の下。ある日、真っ白なひげを生やした美しいヤギが現れた。人生に迷う青年を救ういきものの物語。
⭐︎「点描の森」の改作が「2019年織田作之助青春文学賞」の最終候補作に選ばれました!