これは何？

様子がおかしい架空の料理番組を、文字媒体で楽しむことをコンセプトにした小説です。
この本では負の感情を煮凝りにしたり、ニャルラトホテプを夜鳴きそばにしたり、マネージャーさんのおもんないポエムをハンバーグにしたりします。時々料理番組に登場するお姉さんの知人が語り手になることもありますが、基本的にはお姉さんがずっと一人で視聴者（※読者様）に語り掛けています。

ここまでの文でピンと来ない人の方が多いかもしれないので、とりあえず追加画像欄にある目次をご確認ください。
とにかく喋る女が好きだという方、または並の料理風景では何か物足りなさを感じてしまった方におすすめです。

あらすじ

香港出身のキル未さんは、日本語とブラックジョークがと～っても上手な料理研究家のお姉さん。
そんな彼女の料理に登場するのは、一般的な食材や身近な調味料ではなく、『負の感情』や『承認欲求』などといった様々な概念たちばかり。
今夜もお腹を満たしたい人たちに、一風変わった料理をお届けします！

収録話

・前日譚　ちまきのひとりごと
・わだかまりのオーブン焼き
・負の感情の煮凝り
・親子で作る春の小籠包
・飲み込めない言葉のお湯割り
・スパイシーロースト毒舌
・目に浮かべた涙の塩ソルベ
・積み上げた信頼のパンケーキ
・臆病者の鶏味噌鍋
・骨抜き乙女心の排骨飯仕立て
・箸休め編　敵に送った塩の行方
・お疲れ気味に効く夢見心地グラタン
・特別編　しずの台所
・つよつよ思想のブルスケッタ
・キル未流クルミの飴がけ
・駄作の赤いハンバーグ
・大人ぶった親子丼
・ドレミファソラシドレミピザ