普通の矜持
森村直也
500円
購入可
600円(税込)
ほとんど今、少し未来。
でも社畜(リーマン)たちは変わらない。
◆企業戦士サラリーマン~いつか君の隣に
いつか必ず君の元へと帰る――。
愛する妻と生まれたばかりの子供を置いて海外赴任中の【俺】は、
長期休暇を前にして緊張感に包まれていた。
今度こそ、何としても、日本に帰る。
筆者の同人誌デビュー作。再録。
◆世界は多くの様の上
グズは嫌い。仕事のできない奴も嫌い。はっきりしない奴はもっと嫌い。
けれど部下として面倒を見なければならない。
何事もはっきり素早くを信条とする潔癖な聖華は、SEとしてのキャリアを着実に積み上げているが。
単行本『世界は多くの様の上』再録。
◆いつか夢見た自由の前に
流感に倒れた『俺』は一週間の強制休暇を取る羽目になった。
病が癒えてくると感じるのは『自由』と自分がいなくても仕事が回るという事実。
ふと思い立ち、いたずら心も相まって、『誰でもない』自分になり、電車に飛び乗った。
単行本『いつか夢見た自由の前に』再録
◆スケジュール・パズル
終業間際に受け取ったメールから始まる、怒涛の一週間。
岩藤と野津には、日曜日、どうしても出社したくない理由があった。
アンソロジー『ステル・メイト』参加作。
――哀すべき社畜(リーマン)たちが奏でる四篇の歌。