血に飢えた魔剣“ブリザード”を操る青年魔道士サラ=フィンクと、彼に偶然“助けられた”亡国の元ケルリ王女ミルシリア・エル・カーリー(ミルシェ)との旅の道中記……とも言うべき完結済作品『魔剣士サラ=フィンク』と、その傍伝などから成るシリーズ。
主人公サラ=フィンクの魔道の師であるセルリ・ファートラム(の若い頃)を描いた作品群が多いですが、広義には、作品舞台である“リファーシア”世界を背景にした作品群を指します。
伝えぬままに
100円(税込)
わたしには、あなただけが、この身と心を捧げても後悔しない相手。
約七百年前に滅亡した、古代ダランバース魔道王国。その僅かな生き残り達の子孫である古代人の娘サラ=ヴァジリキは、我が身に課せられた或る使命を果たすべく、一族の隠れ住む集落から、かつて古代王国を滅ぼした“蛮族”達の住む“外界”へと出てきた。そんな彼女が出会った“稀代の天才魔道士”セルリ・ファートラム青年――彼と暮らし始めた彼女が相手に“贈った”魔道媒体の指輪には、とある深い“意味”が潜んでいた。
長編ファンタジー『魔剣士サラフィンク』傍伝シリーズの小冊子です。
紙媒体が品切絶版で入手が至難なアンソロジー『Rings』(2015年刊行)、『みどり芽吹く』(2016年刊行)及び『はれる也』(2020年刊行)にそれぞれ寄稿した、「伝えぬままに」、「緑乙女《ドライアド》の胸飾り」及び「小さな意趣返し」の3本を、微修正(※ルビの振り倒し等)の上で時系列に並べ替えて再録致しました。
なお、こちら、イベント「もじのイチ」の立ち上げ回参加に合わせて突発的に刊行した冊子です。
今後に出すつもりでいる傍伝シリーズ本で、この3本を一冊の中に全部入れた形で刊行する予定はございませんので、何卒、今回の貴重な機会をお見逃しなく(笑)。
最終納品日 2024.01.11