赫い簒奪者 上
椎名柊
700円
購入可
夢と人間関係への挫折感から高校を中退した少年・レオは、祖母の経営するニットカフェで編み物講師をすることに。隣の店のタトゥー彫り師・たっちゃんさんは、やたらとレオに馴れ馴れしい。
レオはカラフルな配色ニット「フェアアイル」を編みたいという夢があるが、色覚特性のため諦めていた。それを知ったたっちゃんさんは、「目を貸す」と申し出て、一緒にニットを編み、タトゥー図案を作るバディとなる。徐々に絆を深めるふたりは、それぞれの苦しみに区切りを付けるため、関門海峡を歩いて渡る旅に出る。
・他者と共生してゆきたい思いは愛の根元であり
それを恐れなくていいと力強いメッセージが込められていて、口にしたくなるような良い台詞がたくさんある。
・軽いけれど、軽薄じゃない。ユーモラスだけど、茶化さない。人生の厳しさや人間関係の大変さを、真正面から逃げずに表現された文章。
・この作品は、広く読まれてほしい。
日本中で出版されて欲しいし、翻訳だってされて欲しい。きっと、未来においてはそうなってるんじゃないかって思う。
・見えない色を、代わりに見てくれる。その優しさが、あまりにも自然で、あまりにもさりげなくて、読んでいて涙が滲んだ。