無名夜行 三十夜話
青波零也
500円
購入可
1,100円(税込)
いつか、絶望すら凍ゆるむ――
彼女たちが過ごした銀世界。そこは秘密を埋める場所。
崩壊直前のソビエト連邦で、氷上の少女と謎めいた老人の運命が一時交差する――「レニングラード(1988)」
中世に作られた、妙なる森林グラスの杯を満たす、とある夫婦の冬の記録――「グラス・フォレスト・グラス」
第二次世界大戦下、ATAの隊員となった農家の娘と同期の華との交友を軸に紡がれる、女性飛行士たちの迷いと選択――「空の迷子とネヴァーランド」
数奇な時代の中で、葛藤を抱えつつ、絶望の先の現実を生きる人々を描き出す3篇を収録。
収録作
「レニングラード (1988) 」
(2015年 Wilhelmina様発行「el」初出 加筆修正)
「ここにいない君」
(本書のための書き下ろし/300字SS)
「グラス・フォレスト・グラス」
(2016年 「THERE'S A VISION」初出 加筆修正)
「異端者の信仰」
(2016年 第3回300字SSポストカードラリー(お題:鏡)初出 加筆修正)
「空の迷子とネヴァーランド」
(2014年 象印社様発行「廻る針の一夕語り」初出 加筆修正・改題)