【作品集】ゆるやかな記憶
那木
2,000円
購入可
550円(税込)
夢と現の交差する、あやしい女子校世界へようこそ! 何を隠そう、女子校出身者集団である天狗の会文芸部門分科会。記念すべき十冊目のテーマはずばり「女子校」。卒業してはや幾年、四十路の現在から来し方を顧みつつ、今回もあなたを異世界にいざないます。
キャッハウフフしてる作品かと思ったら、なんか思てたんと違う。こわい!続こわいはなしじゃん!「でも通学してる女子高生達は楽しそうだね」「間違いなく楽しそうだね」「キラキラしてるね☆」異世界にいざなっちゃってるしね!勢い抜群「アンソロジー女子校」です。
【収録作品】
(★は漫画作品です)
●『近所』(日向まみお1200文字)
まみおさんの随筆第三作。いつもながらの端正な文章で綴られる「あの頃」。特に後半は90年代に青春を過ごした人なら懐かしすぎて悶え死ぬレベルのノスタルジックワードが頻出。どんな年代の人にもぜひ読んでほしい文章です。
●『うたごえ』(北中ねむ4400文字)
この世には二種類の人間がいるんですよ。女子校を知っている人と、知らない人。ーー妻の出身校である中高一貫女子校に娘が入学、そのとき父は……?ねむさんの連作短編。女子校の底知れぬ深淵をのぞく一作です。女子校を知ってる人も知らない人も、ぜひどうぞ。
★『碁盤のスキマから~六杯目~』(サカトゲヨリオ)
不思議な喫茶店「しっぽ」。今回来店するのはかわいい女子校の生徒さん。しかし彼女はいきなり結構深いことを語り出すのだった。ファン多数!毎度おなじみ、丸顔のバイトさんが色々と巻き込まれていくあのマンガ、今回もたっぷり読めます。
●『永遠の女子校』(羆たけし6100文字)
「ずっとこのままでいたいよね」ーー何気ない女子校の日常。からの、転調してどんどん思ってたんと違う感じの女子校になっていく、羆たけしの大ボラ話です。神様まで登場して最終的な着地点はえらいことになっています。お楽しみいただけると幸いです。
●『箱庭のおまじない』(岸本める8800文字)
めるさんの連作短編第三弾。独特の世界観と言語感覚で、読めば読むほどクセになる。第一作「罪作りなモフモフ」の解答編にも位置付けられる今作は「あのときのアレがコレか!」と発見する面白さもあり。もちろん単独でも、不可思議な作品世界をどうぞお楽しみあれ。
★『ねこねこ通信番外編』(大庭あやこ) 他おまけページ
目次になくてもガッカリしないで!キャワイイ黒猫男子・アナキンとイケニャン・シュリ様の様子、ちょっとだけチラ見せ。他にも楽しいおまけページがあったりするよ。