月浜定点観測所記録集 第四巻
此瀬 朔真
1,000円
購入可
炎上する世界の終わりと永遠に彷徨う異教の男。
未婚で死んだ姉は初めての男に抱かれるように、桃の樹の根元に埋められる。
花を褥に眠る悪人の見た夢が、舞台の上に終わらない春の幻を見せ、侵略と疫病の恐怖の嵐が吹き荒れる十六世紀ペルーの小さな村では、吸血鬼の影が蠢く……。
「吸血鬼作品集 VIAGGIO NOTTURNO」に寄稿した「太陽の残り滓」再録などを含む小説集。
【収録作】
・エクピュローシス
・桃膠
・墓碑銘
・往く春
・太陽の残り滓
(表紙はヴィンテージゴールドの紙に黒の印刷です)