南の魚 1 失踪する天文学者

コジマケン
600円
購入可
日本の民俗学に存在し、しかし正しい意味でスポットの当たらない「生殖器崇拝(生殖器信仰)」という分野があります。
明治の開国後からまず外国人研究者によって研究着手され、数人の日本人研究者によって紡がれたこの研究は、その神の外見が生殖器そのものであり、その信仰が「性」に関連していることとや数々の原因によって、日陰に追いやられることとなりました。
そして明治中期から昭和にかけては政府主導のもと、国家予算を組んで排斥されたのです。
この神々の多くは、国家神道の主役級の神々ではありません。
神話上の脇役であり、また名もなき農村の小さな神々です。
かつて日本中の一般庶民たちが愛したこの醜い姿の神様は、元々どのような存在だったのでしょうか。
なぜ生殖器の姿をしているのでしょうか。
この本は、私が趣味で収集した明治から平成にかけての生殖器崇拝に関する国内外の書籍を総合し、はじめての方にもわかりやすく説明を試みた一冊です。
日本の生殖器崇拝をメインに、外来信仰との結びつき、仏教やキリスト教、哲学、宗教学、人類学、占星術等を交えてお話しします。
9万字程度の文章と、20ページ以上のマンガ・図説を掲載しています。
冗談程度のBL表現があります。評論情報系同人誌です。