南の魚 1 失踪する天文学者
コジマケン
600円
購入可
【目次】
第一回 志怪とは
第二回 怪力乱神を語りたい
第三回 三国志と怪
第四回 怪と秘曲と楽人と
第五回 仙人学んでいたるべし
第六回 志怪小説の誕生
第七回 動物の報恩譚
第八回 占いと夢の話
第九回 幽鬼と妖怪の話
第十回 再生の話
第十一回 志怪から伝奇へ 六朝文学
第十二回 伝奇と志怪小説そののち
【本文より】
まず、志怪とは、なんでしょうか。
文字をほぐしますと、怪を志(しる)すとあらわします。
「志」とは書き残す、あらわすという意味です。
つまり、不可解な出来事について、あらわしたものをしめします。
人についてあらわせば「志人」、三世紀の三国の歴史について、あら わせば「三国志」となります。
雑誌の「誌」が、「志」から派生した漢字であることを思い浮かべて いただけると、わかりやすいかと存じます。