彼等の言い分
久慈川栞
900円
購入可
1,210円(税込)
流血・暴力・性的暴行などの要素を含むダークファンタジー小説。
強くてうつくしい主人公が、理不尽を理不尽でねじ伏せるおはなしです。
関連リンク先で3万字ほどお読みいただけます。
ナンバリングしてありますが、短編の詰め合わせで、各話読み切りです。
旧版1・2巻、旧版3・4巻の再録本を2冊1セットにしました。
美貌の若者『翔』と黒ずくめの青年『響』は、暴力を生業とする賞金稼ぎだ。とある商家の護衛依頼を受けたが、どうにも事態はきな臭く…(一夜『報復』)。翔たちが訪れた国では、花の神に捧げる祭りが開催されていた。町中が花でいっぱいだが、もちろん翔たちは遊びにきたわけではない。誘拐犯を捕らえに訪れていた(四夜『花と人形』)。強盗団。森林の巨獣。吹雪の加虐者。誘拐犯。記憶を盗む魔族。人身売買組織。人も人ならざるものも捕らえときに手に掛ける。未だ惨劇の夜は明けず。
響は、買い物中に突然凶器を突きつけられた。どうやら、見知らぬ少女が逃げるための人質にされたらしい。流されるまま少女に手を引かれ、ひと息ついて聞いた事情は、聞き捨てならないものだった(七夜『迷い道で待つ君』)。翔たちは、とある古城にやってきた。地元民が近づきたがらない古城では、過去に人が大勢殺されたらしい(九夜『渦』)。日常の些細な諍い。何者かに追われる少女。 砂糖衣にくるまれた狂気。捕らわれた双子の天族。拾われた子猫。古城に潜む大型賞金首。悲劇は連鎖するのみ。