憑 つきあやかし 妖
猫春
300円
購入可
770円(税込)
売り切れ
完売です。再入荷は未定です。
絵を描くことが好きだけれど、その道は選ばなかった大学生・加島(かしま)。彼がありついたアルバイトは、三鷹市深大寺にある大きな日本家屋の管理だった。
「葱坊主をもらったんだ。ちょっとやっていかないか」
その家の主、小説家・佐々波(さざなみ)の左手が架空の杯を傾けたその日から、二人の人生はゆるやかに交わってゆく。
「庭が美しいってのは、存外悪いことじゃあないな」
「どうして俺に決めたんですか」
四季折々の縁側で交わされる、男と男の情と飯と酒。
四季の連作短編、4編を収録。
・春、杯傾ける(WEB公開中)
・夏、人描く
・秋、御影恋う
・冬、刻巡る