ゆめかうつつかわからない(冬春)
久慈川栞
900円
購入可
700円(税込)
大学生カップルの紗弥と優子。卒業旅行と称した目的地の無い列車旅の途中、二人は辺鄙な無人駅で終電を迎えてしまい、誰もいない駅で一夜を明かすことになる。大学での出会いと思い出、そして卒業した後の未来のこと。とりとめのない、しかし胸に重く抱える不安を分かち合いながら、二人は夜明けを待つ。
「どこにもない日常を切り取る」をテーマに、いろいろな世界で生きる二人の日常、その延長線上にある恋模様を描いた短編集。
2023年末にかけてカクヨムで公開したGL(ガールズラブ)短編小説をまとめた本です。高校生や大学生、あるいはフリーターが主人公で、現代を舞台に織り成される日常でのちょっとしたドラマを小説にしています。
登場する人物たちの心情や周囲の景色をできるだけリアルに描写しながらも、優しい読後感が残る作品に仕上げています。どこにでもありそうな、日常のワンシーンのようなお話でありながらも、二人だけの特別な世界を描いています。