大陸最大王国グランディアが滅び、帝国になってより、十六年。
辺境村で暮らしていた少女エステルは、帝国兵の襲撃を機に、自分がグランディアの王女である事を知る。
恐怖支配を敷く帝国を打ち倒し、正統なる王座を取り戻す為、解放軍の旗頭として兵を挙げるエステル。
だがそれは、出会いと喪失に満ちた戦いの先に待つ、大いなる挑戦への、ほんの始まりに過ぎなかった。
2001年~2008年に個人サイト『七月の樹懶』で連載され、完結後すぐに引っ込めていた、親子二世代に渡る異世界ファンタジー戦記風味群像劇大長編。二十年の時を経てリメイクされ、新たな結末に向かって走る。
王女エステルが魔族の野望を打ち砕き、女王になってから二十二年。
『勇女王』の名は大陸中に響き渡っていた。
だが、同時に不穏の影も再び蠢き始める。
エステルとクレテスの血を引く王女イリスは、十四年前の父の死の謎を解くべく、故郷を飛び出す。
それが、彼女を伝説の英雄に至らしめる、神への挑戦の始まりとも知らずに。
二十年の時を経てリメイクされた、戦記風味群像劇。舞台は世代を移し、第二部へと進む。
オンデマンド 文庫280P
表紙カバー絵:kit様