大陸最大王国グランディアが滅び、帝国になってより、十六年。
辺境村で暮らしていた少女エステルは、帝国兵の襲撃を機に、自分がグランディアの王女である事を知る。
恐怖支配を敷く帝国を打ち倒し、正統なる王座を取り戻す為、解放軍の旗頭として兵を挙げるエステル。
だがそれは、出会いと喪失に満ちた戦いの先に待つ、大いなる挑戦への、ほんの始まりに過ぎなかった。
2001年~2008年に個人サイト『七月の樹懶』で連載され、完結後すぐに引っ込めていた、親子二世代に渡る異世界ファンタジー戦記風味群像劇大長編。二十年の時を経てリメイクされ、新たな結末に向かって走る。
世界(アルファズル)で繰り広げられる、別の大陸の物語。
アルファズルと呼ばれる世界の北の大陸フィムブルヴェート。
ひとを『鬼』とする『霧』に閉ざされたこの大陸には、竜王と呼ばれる守護者がいた。
竜王に仕える若者ゼファーは、竜王メディリアの命により、勢いを増した『霧』の謎を解くべく旅立つ。それはゼファーが、ひとを知り、大陸を知り、そして自らのことを知る旅の始まりに過ぎなかった。
『アルファズル戦記』北の大陸編。
全5巻にて完結した西の大陸編よりはるか昔の物語であり、西の大陸編を読んでいなくとも、こちら単独でお楽しみいただけます。
文庫182P/イラスト:kit様
アルファズル戦記


















