銀杏堂異聞
草群鶏
900円
購入可
2,090円(税込)
黒い本文紙、黒いインク
文庫版 184ページ
黒い紙に黒い字で印刷された「読めない本」。
物語を読むことは時に悲しい事件の追体験であり、読書によって登場人物の内心の秘匿は暴かれる。
この本は黒いページを読み解く困難な読書体験を通じて、本と読者の関係や、文字が「見える」「読める」こと、物語を「読む」ことを改めて考えさせる。
2014.05.05 初版発行 文庫版 200ページ
2016.11.23 改定第四版発行 文庫版 176ページ
2020.05.06 改定第五版発行 文庫版 184ページ
2022.06.19 改定第五版二刷発行
2023.11.11 改定第六版発行 文庫版 184ページ
色上質黒にオンデマンドプリント
▼特設サイト
https://libsy.net/cipher
▼本文サンプル(映像)
黒いページをめくったサンプル動画はこちらをご覧ください。
https://twitter.com/mtn_river/status/1256563496126279682
▼ライナーノーツ「闇のなかの言葉」
改定第五版の発行に際し、作者による解説を書き下ろしました。
一見しただけでは難解な印象を与える『Cipher』の制作時の真意を、今までで一番詳細に記しています。
初版〜第四版を読んで作品に疑問を抱かれた読者にも読んでほしいと思い、ここに全文を掲載します。
https://libsy.net/cipher/liner-notes
▼ご感想まとめ
https://libsy.net/cipher/review
▼あらすじ
すべてが観光客のために誂えられたテーマパークのような「街」。
なかでも演劇は街の一大産業であり、街の中心に建つ巨大劇場がその権威を掌握していた。
労働者向けの安酒場でピアノを弾くXのもとに、劇場の新進気鋭の舞台俳優・0が来店する。
二人の交差をきっかけに、街と人々の歪みが綻びはじめる。
▼登場人物
X:酒場のジャズピアニスト。親切だが内心は空虚で、常に離人感を覚えている。
0:美貌の舞台俳優。刃物のような鋭い眼光を持ち、悪役や色物ばかり演じる。
2023年11月11日発行『Cipher』第六版より、書籍1冊につきポストカードが1枚付録します。