僕らはみんな冷えている。
ナカノヒトリ
350円
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250円(税込)
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完売です。再入荷はありません。
なんとなくの日々を当たり前みたいに生きるわたしたちは、
言葉にならない何かをなかに沈めている。
神社の境内で夜を明かす私たち、
何かになろうとする僕と彼、
うっすらとした輪郭だけの僕と彼女、
家族になったつもりの私。
心の底にふれたらたぶん、こんなさわり心地がする。
4つの誰かさんの短編集。
◆
『願い事なんて、意外にないものだと私は思う。
いっぱいありそうで、実はほとんどないもの。』
早朝の境内。ファーストフード店で夜を明かした少年と少女。少女は気楽で虚ろな今を思う。(before six o'clock)
◆
『甘いカプチーノが僕のひび割れを埋めていく。
息苦しいくらいに。』
就職活動中の僕と、就職活動も就職もしないで遊ぶ彼。僕の努力は、いつ報われる?(春より先に、さようなら)
◆
『グッピーはさ。ちょっとトラウマなんだよね。
知ってる? 共食いするんだよ。』
大学構内の喫煙所の僕と彼女。春にいた、たくさんの知り合いたちにはいつの間にか会わなくなっている。名前も曖昧、希薄な僕たち。(オレンジ色、誰そ彼)
◆
『これは、私にとってありえた家庭だろうか。』
料理人の派遣業を営む主人公。毎年クリスマスの最後に訪れるのは、元父親の新しい家庭。娘は今年、私が父と別れた時の年齢になる。(クリスマスの終わりの家)
ときどき、イベント出展の時に持っていっています。
ふだんはBOOTHのみのお取り扱いになっております。
▼こちら▼
https://pen10pan.booth.pm/