短編集 星を抱く
草群鶏
600円
購入可
550円(税込)
二◯八九年。
脳波を用いてネットと人間を繋ぐブレイン・マシン・インターフェイスが開発された。通称『電脳』と呼ばれた仮想空間は、維持の難しさや導入にかかる金額等を鑑み、普及にはまだ時間がかかる見込みだった。
しかし、一部の国で福祉事業として機能し始め、それをきっかけに少しずつではあったが『電脳』普及のための足掛かりとして賑わいを見せ始めていた。
これは『電脳』初の会社『インフィニティ・ビヨンド』に在籍した一人の従業員の記録である。
消えた同僚、暗号化されたメール、閉ざされた空間が繋ぐ事件の真相とは。