ようこそ 猫又温泉郷〜猫さんを想うグリーフワーク・サポートノート
かくらこう
1,100円
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1,100円(税込)
この世にありはしない〈架空映画〉を上映する、どこにもないお店〈チネマカフェ・ハナタロ〉へ通う、実在しない女性〈大西さん〉の手記をノート風の本にしました。
心が固く縮こまってしまったと自覚する大西さん。
知り合いが颯爽とチネマカフェ・ハナタロへ入る姿を見たことをきっかけに、大西さんはハナタロへ通い始めます。
不思議で奇妙な映画や、出会った人たちとの交流から、ちょっとずつ変わる大西さんの心の動き。
5月のある日から12月まで、大西さんが綴ったノートです。
読む方には、そのノートの入手ルートをご自身で想像して(たとえば『図書館の忘れ物置き場にあった』『転居先の天袋から出てきた』『初めて歩いた道に落ちていた』などなど)楽しんでいただけたら嬉しいです。
大西さんの手記ノートそのものとして、手にした方に楽しんでいただきたいと考えました。
そこで、本文(ノート部分)と挿絵(架空映画フライヤー)を個別に印刷し、ノートに挿絵を一枚ずつ貼付する形としました。
印刷製本所から届いた本文ノートの背に製本テープを貼ってノートっぽさを加え、順番に挿絵を貼っています。
手記には、手書き風フォントを使用しました。そのフォント名『TAおおにし』から主人公・大西さんの名前をいただきました。
誤字脱字が2箇所あります。修正しようとして、昔、友人と手紙のやりとりをしていた頃のことを思い出しました。もらった手紙に誤字があってもふつうなことで、おもしろい間違いかたをしているとお互い楽しくなって、間違いがあるから人間っぽい。ということで、あえて直さず、そのままにしています。見つけた時には、「あ、大西さんてば」と許してあげてください。(もしかしたら、2箇所以上あるかもしれませんが)
2011-2023年まで、Twitterのおはなし手帖というアカウント(2023年9月Twitter退会)で、小さなおはなしを発信していました。
架空映画フライヤーは、おはなし手帖に掲載した作品から8つをピックアップし、それを元にイラストを起こして制作しました。
青い鳥へのありがとうを、架空映画祭印としてフライヤーに印字しました。