華木陽子は悩まされている。
取り立てて、困った生活を送っている訳ではない。大きな不満もない。
今の生活を、誠実に生きて、楽しくもある。
でも、胸の奥にはいつも、ここではないどこかに、本当の自分の居場所があるのではと、思いが燻って、消そうとしても消えないのだ。
そんな彼女は、ここから去ろうかどうしようか、迷っていた。
そんな彼女に手を差し伸べる者が現れることから、物語は始まる。
彼は、彼女に手を差し伸べて、ここに居て欲しい、ここにずっと居ればいいと言う。
心からの言葉であることは彼女にはよく分かっていたが、それを受け入れるかどうか、受け入れる資格が自分にあるか、悩んでいる。
2011年、夏。
彼女は彼の手を、握り返すだろうか。。。
そうはしないだろうか。。。
誰にも分からないが
彼女の心は言っている
今が、飛ぶ時だって
詳細情報
上演記録
2012年7月4日(水)~8日(日)
下北沢 シアター711にて上演
上演を希望される場合は shignal-allblue@live.jp まで上演希望としてお問い合わせ下さい。