おうちであさごはん
うめおかか
350円
購入可
1,000円(税込)
【そのようにして、魔法は失われた。】
【長編小説 / 四六版 / オンデマンドフルカラー表紙 / 250P】
透明な街、うつくしい街、ちょうど日付が変わる頃のこと。
一人の優しい娘が、唐突に、身に覚えもなく、一本の樹木に変えられてしまう。
真夜中の熱帯雨林に立ち尽くし、かつて人間だったその樹木は夢を見る。
そして思い出す。
子供のころ、すぐ間近に、樹木へ変身できる人間が居たことを。
架空の熱帯雨林を舞台とした樹木変身譚です。樹木に変わる/変えられる人々を描く幻想(ファンタジー)小説でもあります。
遠い異国の生活描写に没入したい方、迫り来る幻想に慄きたい方、答えのない問いかけに惹かれる方へ。
▼冒頭40000字試し読みを公開しました
https://kokyushobo.com/book/trees_light/introduction/
▼ジャンルについて
自作の中でももっともジャンルを明言しづらい一冊です。幻想小説、と受け止めて頂くことが多いように思います。
樹木への変身パートは怪奇幻想小説であり、魔法や超自然的存在が平然と存在する辺りはファンタジーらしく、樹木や熱帯雨林の生態学に基づく世界構築はSF的で、主人公ユハを取り巻く人間社会の描写は不条理なヒューマンドラマでもあり‥…。
全体の三分の一をサイト上で公開しているので、ぜひ試し読みして頂けたら嬉しいです。
第一章 雨の歌う町
1 いつか帰る場所
2 相槌と挨拶
第二章 あなたは孤独ではない
3 鳥市場
4 雲と煙の兄弟
5 スコールと木々のダンス
第三章 言葉のない世界
6 木喰い蔓
7 カルス・メリステム
8 草木交信
9 彼らは人間じゃない
10 極相林
11 変身
第四章 楽園の善良な樹木
12 現実
13 魔法の杖
14 愛しいあなたのために
15 剪定鋏
16 楽園の優しき人々
樹木たちは語る